Top of topのスペシャルティコーヒーを決する国際審査会、Cup of Excellence®2016 Guatemalaに参加して ②
さて、カリブレーションも終了し、二日目よりいよいよ国際審査の本番に入ります。
朝いちばんのヘッドジャッジ ポール・ソンガー氏のミーティングを終え、カッピング・テーブルへ移動します。
グアテマラ カップ・オブ・エクセレンスはiPadを使用した電子フォームへの入力で審査を進めていきます。
即時にサーバーにデータが送られ、集計も自動的に行われます。
点数の計算を各ジャッジで行う必要がなく、計算ミスも防げるため便利ですね。(計算する時間も節約できます)
デジタルの長所を伸ばしてきますとさらに良いシステムになると思います。
セッションごとに各テーブルごとのメンバーとテーブル リーダーが張り出されます。
リーダーが抽出時間の管理、ディフェクトがあった場合の申告のとりまとめなどを行います。
COE国際審査会でのカッピングの方法は、SCAJなどで行っているカッピングセミナーのものそのもので、基本的に違いはありません。
焙煎度のチェック、ドライ(粉の状態の香りのチェック)からはじまり、クラスト(お湯を注いだときのチェック)、ブレイク(クラストをかきまぜるときの香りのチェック)、そしてコーヒーの液体を実際に口に含んでの確認へと進んでいきます。
そして、カッピングが終わるごとに別室に移動し、審査員全員でセッションを行います。
ここでは、各審査員の点数レンジ(何点をつけたか)を確認していき、各サンプルごとのフレーバープロファイル、質感などコーヒーに対するコメントを発表していきます。
1日に4、5セッション同じことを繰り返し、ようやくその日の審査が終わります。
First Roundとして二日間審査を行い、まず85点以上のコーヒーをセレクトします。First RoundでセレクトされたコーヒーがCup of Excellenceの候補となります。
そして3日目にもう一度、前日までのFirst Round でセレクトされたロットをRound2として審査します。
ダブルチェックを経たのち、最終的に85点以上を獲得したコーヒーがCup of Excellenceの称号を得ることになります。
さらに最終日Round 3として、Top10のみもう一度審査にかけ、上位ロットの最終順位を決めます。
以上の審査会のすべてのプロセスは、完全なブラインドカッピングにより行われます。
テーブルには各サンプルの番号のみが書かれ、それ以外の情報は一切ありません。
Cup of Excellenceのステイタスを高く維持している要因の一つは、これらの厳格で公平なレギュレーションにより実施されているところにあります。
ディナーはAnacafeのご招待でグアテマラ料理をごちそうになりました。
肉料理でしたが、とても美味しかったです。