Top of topのスペシャルティコーヒーを決する国際審査会、Cup of Excellence®2016 Guatemalaに参加して ①
昨年10月に参加させていただきましたCup of Excellence®2015 Brazil Pulped Naturalsに続き、今年はCup of Excellence®2016 Guatemalaに参加させていただきました。
スペシャルティコーヒーの中でも品質Top of topを決するいわばコーヒー豆の国際コンクール、カップ・オブ・エクセレンス。
今回の国際審査会 International Juryには、世界10カ国から19名が招聘されました。
この場に、日本からの国際審査員として立たせていただくことに誇りと責任を感じながら、精一杯の審査をさせていただきました。
Cup of Excellenceの結果は、コーヒー生産者にとって重要なステイタスであり、その後のビジネスにも大きく関わってくるため、審査員の果たす役割、責任はそれに伴い重くなります。
また、同時にコーヒーを飲んでいただく皆様にとってもスペシャルティコーヒーの中のTop of topのスタンダードを正確にご体験いただくためにも、審査の客観性、公平性の維持はとても重要なものとなっています。
そのための、カッピングメソッド(味覚審査の手法)、審査プロセスなど常に改良を重ね、現在に至っております。
今回は審査の根幹ともいえる新しいカッピングフォームのテストも同時に行われました。
Cup of Excellenceのプロセスを大まかに申しあげますと、まず数百に及ぶ各農園からの出展ロットを開催国のナショナルジャッジ(国内審査員)の方が審査を行い、86点以上のロットに絞り込みます。(国内審査 National Pre Selection)
審査会によって異なりますが、おおよそ数百ロットの中から通常5、60ロット程度に絞り込まれたものが国際審査 International Juryにかけられます。
決勝戦ともいえる国際審査でふたたび86点以上がつけられたロットがCup of Excellenceとしての称号を得ることになります。
最終的にCup of Excellenceの称号を得られるロットは、数百の全出展ロット中、おおよそ20〜30ロットという狭き門です。(ただし、90点以上のロットは、二つに分割されます。)
後日、世界同時開催のインターネットオークションにより競り落とされ、各国の皆様へロースターを通じて販売されることになります。
高品質なコーヒー豆の中でも、さらに選りすぐったTop of topの品質のコーヒーをよりダイレクトに生産者、ユーザーの皆様を結びつけることにより、継続的に品質のすぐれたコーヒーを生産できるようにするしくみです。
Cup of Excellenceの結果は世界中のスペシャルティコーヒーバイヤーが注視しており、またコーヒー消費先進国のユーザーの皆様にとっても大きな関心ごとになっておりますことはご存知の通りです。
今回の審査会はグアテマラの首都グアテマラシティにありますAnacafe(グアテマラ国家コーヒー機構)の本部で開催されました。
立派な建物ですね。
まず初日はカリブレーションといいまして、味のすり合わせを審査員全員で行います。
8種類のacid(酸)の溶液を使用して行われました。
今回の審査会を牽引するのはヘッドジャッジのポール・ソンガー氏。
クレバー、冷静なジャッジをされることで有名な方です。
ちなみにヘッドジャッジは数週間前より現地入りし、国内審査から付きっ切りで立ち会っています。
主催者ACE(Alliance for Coffee Excellence)を代表して、Directorのシェリー・ジョンズさんが参加されました。
キャリブレーションが終了し、明日から本番ROUND1が始まります。
*以下にAnacafeが制作されたCup of Excellence 2016 Guatemalaの国内審査の様子を動画でご覧ください。国際審査会 International Juryも、基本的に同じように行われます。
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