SCAJ2011(JCTC篇) ①
9月28日〜30日、東京ビッグサイトで開催されました、アジア最大のスペシャルティコーヒー展示会 SCAJ2011(SCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキジビジョン2011)は、好評のうちに終了いたしました。
私も1日目は都内某所へ出張、2日目(最終日)はSCAJの会場へ足を運びました。
年々盛り上がってきているSCAJですが、今年は震災の影響などが懸念されたのですが、世界中の生産国、コーヒー機器メーカー、コーヒー関連機関の方々など、ほぼ予定通りの出展があり、出展ブースも満席となったようです。
さて、私はイベント最終日午前中はジャパンカップテイスターズチャンピオンシップ2011(JCTC)の運営サポートをさせていただきました。
今年は、最終日のみの出席で、午前中はカップテイスターズチャンピオンシップ、午後からはローストマスターズチャンピオンシップに参加させていただいたために出展ブースを回らせていただくことが殆どできませんでした。
ご挨拶できなかった関係者の皆様へはこの場をお借りしお詫び申しあげます。
さて、JCTCは、開業以来参加させていただき、お世話になっている競技会でありますので、少しでも恩返しといいますか、お手伝いをさせていただきたいと思った次第です。
今年は日本チャンピオンを送り出す側です。
当日は少し早めに会場入りし、セッティングの準備作業からです。
奥は打ち合わせする、関根SCAJ副会長、テクニカルスタンダード委員長と司会の後藤さん(元世界3位)です。
私は光栄にも、テーブルジャッジを任を与えられました。
そして、以下の写真が今回の準決勝進出者の強者たちです。
今年は、出場者がガラリと入れ替わったのが特徴ですね。
私がかつて一緒に戦ったカッパーは昨年の日本チャンピオンの田原さん(世界3位)と、今年の予選1位通過の正能さんしかいません。
JCTCはSCAJが主催し、テクニカルスタンダード委員会が中心になり、開催されている競技会です。優勝者は日本代表として、世界大会への切符が与えられます。
カップテイスターズチャンピオンシップは、一瞬で勝負が決まる緊張感と、競技終了後すぐにその場で勝敗がわかるという、観客の方からみますと、スリルと即時性が特長の競技会です。
我々が普段毎日している、スペシャルティコーヒーのカッピング(テイスティング)とは目的が違うのですが、ルールをシンプルにし(正解数とタイムだけ)、カッピングを競技化しているという点で、大変面白い競技です。
今年のエントラントも強豪ぞろいで、決勝は本当に僅差の戦いとなりました。
優勝者、準優勝者ともに全問正解。かかった時間が短かったナチュカフェの大島さんが優勝しました。(今回の競技中の写真はすべて、ナチュカフェ杉浦社長にお願いし撮影していただきました。ありがとうございました。そして、おめでとうございます!)
大島さんには、日本代表として、来年オーストリア ウィーンで開催される世界大会への出場権が与えられます。
今回準優勝の世界大会3位の田原さんを破っての優勝ですので、高い実力をお持ちだと思います。是非とも、ウィーン大会では世界チャンピオンを目指していただきたいと思います。
ちなみに、カップテイスターズチャンピオンシップの世界大会は30カ国以上の各国代表選手で争われる大会で、上位入賞を続ける日本人は世界的にも高い評価を得てきていると思います。
日本初の世界チャンピオン誕生を心からお祈り申しあげます。
今年は裏方を経験させていただき、競技運営のご苦労も少しですが、垣間みませていただきとても良い経験になりました。
準備万端していても、本番当日は、予期せぬことが色々起きますのでそれを冷静に対処していくことが重要ですね。
ステージの裏でも、多くの方が競技運営に携わり、支えていただいています。
COE国際審査員、SCAAカッピングジャッジなど方たちがバックヤードで、忙しく競技用のコーヒーを作ってくれていました。また、WBC(ワールドバリスタチャンピオンシップ)公認ジャッジの加藤さんがお一人で黙々とカップを洗っていただいていた後ろ姿は、とても印象に残っています。
委員会の方たちは、本番当日だけでなく、予選から準備期間中も何度もミーティングを行い大変な努力をされています。
エントラントの一人としても、こういった裏で支えていただいている方々に感謝の気持ちを忘れずに参加させていただきたいと思いました。
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