SCAJ2008へ行ってきました!
17日(金)は臨時休業をいただきまして、SCAJ2008(スペシャルティコーヒーの展示会)へ東京ビッグサイトまで行ってきました。
年々、スペシャルティコーヒーにご興味を持たれる方が増えているのでしょうか、活況を増してきているように感じました。
お店を始めてからは、セミナーや今回のような展示会などのときに関係者の方たちにお会いできる機会もありませんので、ご挨拶をして回りました。「久しぶりがんばってる?」「はい、ゆっくり、ゆっくりですが。」などとお話しました。
昨年、ボストン郊外アクトンに訪ねましたジョージ・ハウエル氏のセミナーが兼松さんの主催で開かれましたので、参加させていただきました。ダテーラというブラジルの農園で採用されているというペンタシステム(5段階の生産方法)、ペンタボックス(生豆の梱包方法/真空アルミパック)を題材にした、品質、スペシャルティコーヒーのマーケティングに関連するプレゼンテーションでした。ダテーラ農園の豆は世界バリスタチャンピオンシップの上位入賞の常連豆だったりします。
ダテーラ農園はCT(コンピュータ断層撮影)の技術応用など、近代的農法を誇るブラジルの中でも最先端のように感じました。
実際にペンタボックスで冷凍保管したものと、通常保管のもの(1年半)をそれぞれ比較試飲させていただきました。ボストンのテロアーコーヒーでも体験させてもらいましたが、差が歴然なんですね。通常保管のものは木の皮のような、明らかに劣化した香り、クリーンカップでなくなり、重たくなっております。
ロースト豆の鮮度を注意しても、生豆の鮮度を注意しないというのはスペシャルティコーヒーロースターとしては、片手落ちということになってしまいます。
氏のお話で印象に残りましたのは、細かい技術的話もたくさんあるのですが、「コーヒーはワインや紅茶と比較して、分布価格帯がまだまだ狭い。」「生産国での賃金が、品質向上の努力に応じて支払われているとは言えない。」「パリのあるレストランでは、スペシャルティコーヒーをワイングラスでワインのように飲まれているところもある」でした。
スペシャルティコーヒーの歴史はワインと比較すれば、まだまだ短く、味以外の課題もあるということですね。われわれ扱う側の責任でもあります。
ジョージ・ハウエルさんには再会のご挨拶をさせていただきました。
その後、展示ブースを見て回りました。2年くらい前から気になっていますエスプレッソマシンやプロバット、ディードリッヒの新型焙煎機などもありました。
最後にエスプレッソブレンド選手権も拝見させていただきました。こちらの大会で偶然使用されたある産地のスペシャルティコーヒー生豆が来週中には新入荷する予定です。どうぞお楽しみに。