SCAA Certified Cupping Judge & N.Y.C.
2006年 アメリカ ロサンジェルス郊外ロングビーチにあるSCAA(アメリカ スペシャルティコーヒー協会)本部にて、SCAA認定カップ審査員(コーヒーの味覚審査を行う審査員資格)の試験にチャレンジしました。
SCAA認定カップ審査員資格は、コーヒーに関する知識を問われるというよりも、スペシャルティコーヒーにとってあらゆる工程で根幹となる高品質コーヒーを評価するための味覚チェック、官能評価ができる能力が備わっているかを細かく、多面的にチェックされます。
SCAAのラボに缶詰にされ、1週間、朝から晩まで講義とテスト(試験)が繰り返されました。
たしか、7課目20項目くらいあったと思います。
カップテストの問題作成中。
やさしくしてね ♪
いきなり真っ赤っかのラボ。暗室状態ですが、コーヒーのローストの深さから味わいの先入観を
排除しテストする課目がありました。徹底してます。(色で判断できないようにする)
アメリカスタイルの講義風景。
コーヒーは一滴も入っていません。
難しい課目の一つ、Sensory Skill です。水に、それぞれ組み合わせの異なる濃度の違う塩、甘さ、酸味がとけ込ませてあり、どの濃度なのかを当てるテスト。
ホテルに試薬を持ち帰り、徹夜で繰り返し練習しました。
日本人チームでときに協力し合い(得意分野のノウハウを出し)、難しい試験をクリアしていきました。
合格!後ろでおどけているのがSCAA鬼軍曹のテクニカルスタンダードコミッティ委員長 マネ アルヴェス氏です。
このときは、友人を頼ってロサンジェルスからニューヨークへ行きました。
このときが初めてのニューヨークです。
眼下に見えますのが、マンハッタン 摩天楼ですね。
到着してすぐに連れていってもらったのが、9.11の現場になったワールドトレードセンタービル跡地です。
犠牲者の方の氏名が掲示されていました。
行ったときはこのように整地され、更地になっておりました。
事件当時はサラリーマンをしていたのですが、同僚がちょうどニューヨークへ滞在していたこともあり、すぐに画像を送ってきてくれたのをよく憶えています。夜中にテレビを見ていたところ、速報が流れました。
ニューヨークでは話題になりはじめていたと聞きました MUDというカフェに行きました。
プライベートといえども、コーヒー屋さんには行きます。
そして、勿論食べざんまいです。
土地の文化を知るには、まず土地のものを食べることであります。
一番ニューヨークらしく(ソウルフード)、美味しいものとして紹介したいただいたのが1888年創業のカッツ デリカテッセンです。
ニューヨークの歴史とともにあると言っても良いお店かもしれません。
ここのパストラミサンドは素晴らしかったです。カウンターのところで注文するのですが、少し肉を切って試食させてくれます。
上品な感じではないかもしれませんが、質は高いですね。もしも、これをジャンクフードというのでしたら、それは少し乱暴だと思います。
ファーストフードの原点とも言えるかもしれませんが、工業製品化していないので、美味しさのレベルが異なると感じました。
今の時代であれば、コスト最優先にするなら、省略できることは山のようにあると思うのですが、プライドなんでしょうね、パストラミサンドから情熱のようなものを感じました。ご自身のビジネスの領域を熟知しておられるのだと思います。
パストラミと言いますと日本では冷製ですが、こちらのものは暖かく、脂がしたたるようなものでした。しっかりと味、塩気があるのですが、うまいです。
「うまい!」という表現が合っています。
量も軽く2人前くらいあります。
カッツ デリカテッセンは映画「恋人たちの予感」のロケでも使われた食堂として有名なようです。
左の方が多分、今のオーナーです。アメリカという雰囲気です。
「うちのサンドはその辺のとは、訳がちがうんだよ!」なんて聞こえてきそうですね ♪
こちらは、確か200年くらいの歴史があるビアパブです。オリジナルのビール2種類作ってます。たったこの2種のビールで200年商売続けていられるなんてすごいですね。
通常のビールとストロングエールでしたが、それぞれのビールに特徴があり、すっきり飲みやすくおいしかったです。
写真にみえるのはダルマストーブですね。ニューヨークはとても寒いとこrなので、冬にビールを快適に、おいしく飲んでもらうにはもってこいの設備です。
高級店にも連れていってもらいました。
生に近い魚介類の料理が得意のミシュラン ニューヨーク3つ星ベルナルディンです。
とてもライトな感じの料理ですね。洗練されています。
カッツなどとは比較できませんが、日本人の場合には調理法そのものには驚きはさほどないかもしれません。
ホテルのラウンジのような作りのお店でした。
短い滞在期間だったのですが、ニューヨーカーの暮らしぶりに触れることができてとても良かったと思います。
他にも色々連れていってもらったのですが、機会がありましたらまたアップさせていただきます。