プロバットの偵察!?
先日、プロバット(焙煎機)の輸入元であります日本シイベルへグナー株式会社のWさんがご来店されました。
日本シイベルへグナー社といえば、我々一般ユーザーが知る範囲では古くはオメガの代理店、ライカのカメラなども扱っていました。今は欧州製の大型の産業用設備からポルシェデザイン、ファーバーカステル(高級筆記具)などの輸入代理店をされている商社です。パテックフィリップ出身の時計職人が作りましたロジェ デュブイ(プロバットが買えるくらいの価格です!)という時計メーカーも今はシイベルさんが扱われています。
そんなニッチで欧州製の良いモノを紹介している会社です。
次の日からドイツのプロバット社で研修のようで、その前に参考までと弊店にあるベルギーでリコンディショニングされた古いプロバットを見に来られました。
本来は新品を正規代理店様経由でご購入させていただくことが一番なのですが、諸事情でそのようなことが叶いませんでした弊店にわざわざご来店していただきまして、大変恐縮してしまいました。
メーカー、商社様などでありましても、扱う商品の性能官能評価が大切と思います。そこで、やはりカッピング(テイスティング)となりました。
より良いものにしていく過程では我々ロースターと共通言語で話すことはとても大切ですし、お客様がどういう評価するかということを知り、言葉や文字で、正確に、具体的に(紙にして)メーカーへで伝えることも重要です。そのためには、やっぱりカッピングが必須だと思います。
実は過去の仕事でこの必要性を強く感じておりました。
社内に優秀な評価者がいるのと、そうでないのとでは開発のスピードや精度、結果が全く違ってくるからです。
評価者の能力以上のものは作れないと申しあげても過言ではないと思います。
逆に申しますと、素晴らしい機械なりモノの陰には、優秀な評価者がいる(はず)ということです。
Wさんはお若くて、やる気満々でコーヒーのことを勉強されたいとおっしゃっておられました。これからがとても楽しみですね。