お店のコンセプト ③(詳細)
横道にそれましたが、そのような新しい飲み物であるスペシャルティコーヒーをカテゴライズされた飲み物の一つとして、この先もずっと楽しんでいただきたいというのが私の願いです。すばらしい、感動的な飲み物だと思うからこそ、一過的な流行でなく、長く楽しんでいただきたい。
そのためにはシンプルでわかりやすいというのが大切だと思っています。お店のデザインそのものも、新しい飲み物であることを表現したくて、今までのいわゆる喫茶店とは全く違った発想から作りました。
コーヒーの味に関する考え方は上述の産地の違いによる味の多様性や、生産処理による味覚の違いをワインのように楽しんでいただきたいと思います。そのため、基本的に焙煎は極端に深くしません。深煎りもありますが、深く焙煎するメリットがあるかどうかよく見極めてするようにしております。
極端な深煎りはスペシャルティコーヒーの持つ様々な、繊細なフレーバーが煙の香りにマスクされてしまいます。焦げ臭、スモーク臭は、それ自体がとても強いものなのです。
もとより、焙煎度云々よりも自分が一番素晴らしい!と思える甘さやマウスフィールがバランスされた上のフルフレーバーなポイントのローストを目指しております。まだまだ勉強中の身でありますが、私にとりましては、単に深い、浅いといった焙煎度そのものにはあまり関心がないのです。
そんなことから、テイスティングスペースでのコーヒーの抽出はより軽やかな味わいで、簡便なフレンチプレスを使用しております。(詳細につきましてはカテゴリー「プレス抽出をおすすめする理由」をご参照ください)カップから立ち上る様々な香り(例えば、柑橘系、南国系のフルーツであったり、チョコやナッツなど)、味をご家庭で、お気軽にお楽しみいただけたらと思います。
きっと、今以上の豊かな時間をお過ごしいただけると思います。
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