ミモレット!「食」の秋
すっかり秋めいてきました。秋を通りこして冬に行きそうな雰囲気です。
これからは、肉も魚も食材が充実してくる季節です。食べるのが大好きな私にとりましては、本来楽しい季節なのですがまだお店の方がこれからですので、今年はいつもよりセーブします?
弊店は9月22日より無休→月曜定休とさせていただきましたが、そのお休みを利用しまして群馬県伊勢崎市にある「ミモレット」さんへ行ってまいりました。私がお店を始めさせていただいた関係で、かなりご無沙汰しておりました。
ミモレットさんは、フランスや恵比寿のマッシュルームというフランス料理店で修行された若いご夫婦が営む小さなレストランです。
おいしいものがないと生きていけない私は地元周辺でレストランを探しまくったことがあったのですが、その1軒がミモレットさんでした。
群馬県で本格的なフランス料理のお店となりますと、様々な困難が予想されますが、そういうものにぶつかりながら9年間も営業されてきたお店です。
単純な「価格」や「量」の比較での善し悪しではない、本当の意味での「価値」を提案し続ける希有な存在です。価格による中身はみんな同じではないということを学ばせていただきました。
勿論、地域のお店全てにミモレットさんのようなものを求められる訳ではありません。コストによっては、やはりそれなりの手間、技術そして材料しかかけらないという現実があります。
私たち消費者は、少し高価で良いもの、安くてもそこそこのもの、色々なものを体験したうえで、「今回はこちらを選ぶ」という姿勢が必要だと思います。「価値」を知ることで、仮に安価なものを選択しても豊かに暮らせるのだと思います。
消費者である以上、両者を選択できる機会を持っているのですから使わない手はありません。
安価=価値が高い とは限りません。勿論、高価=価値が高い ともいえません。
「量が多ければ何でもいい」、「価格は内容によらず、安い方が正義」というだけの価値観では、将来を憂慮せざるおえません。
「どんなものでも同じじゃない」、「価格差の理由」を知ることが、明日の文化を作ることにつながります。限られた中での、豊かさにつながります。その小さな「違い」をお客様に提供するために、命をかける人たちもいるんですね。
*もしもミモレットさんへ行かれる際は、直前でも結構ですので必ずお店へご一報(予約)してください。行かれる前に「ミモレットはこんなお店です」ご一読されることをおすすめいたします。