ローストマスター リトリート!②
さて2日目ですが、1日目で選択した生豆(なままめ)を重点的にローストしていきます。
それぞれ担当の釜を決めてローストしました。本釜としてディードリッヒ 3kg、フジローヤール3kg、ペチロンチーニ1kg。サンプルロースターがプロバット、フジ 煎太郎、ユニオン でした。
初めての機械なので、なかなか思い通りにはいきません。スペシャルティをスペシャルティとしてきちんとそのフレーバー、味わいをローストで表現することは簡単ではありませんでした。
そんな中で素晴らしいローストが1つできました。ケニヤの豆でしたが、素晴らしいフレーバーが出ています。これを使い、ベースになるものもう1種、隠し味的なものを2種の中から一つ選び、最終的には勿論カッピングで決定します。私たちのチームは比較的早い段階で良いものができたために、良いブレンディングができたと思います。
そして最終日。朝一番から各チームが昨日作ったブレンドと一番うまくローストできたと思うシングルオリジン1種のコンペティション カッピングです。参加者全員でブラインドでカッピングしていきます。
奇しくも、ベスト シングルオリジンに選んだのは各チーム全て同一のケニヤでした。よって、シングルオリジンは焙煎プロファイル違いのカッピングになりました。同じ生豆を違う焙煎機、異なるプロファイルで焙煎したものを比較することはなかなかないことです。(当たり前といえばそれまでですが、ローストでこんなに変わってしまうのか!とまた新しい気づきと発見となりました。)
結果発表の前に丸山委員長がヘッドになって国際審査会にように、皆さんの意見とどの点数のレンジに入るか人数をホワイトボードに書いていきます。良い評価のものはより多くのポジティブなフレーバーなどの意見が多くなります。
それぞれのチームが、どのようなブレンディングでどの焙煎機でどのようなプロファイルでローストしたのか、ブレンディングのイメージ、目的などをプレゼンテーションしました。
いよいよ順位の発表です。私たちAチーム「VERY BELLY」は5チーム中 1位!でした。シングルオリジンは順位はつけませんでしたが、やはり一番良かった評価をいただきました。
Aチームの面々をちょっとご紹介させていただきますと、開業準備中の高地さん、ピコフードサービスの田那辺さん、ゴッホロースターアンドティーカンパニーの新見さん、(株)トーアコーヒーの浅野専務、チームリーダーの(株)ボンタイン珈琲加藤社長、横井珈琲工房の横井さん、Unirの山本さんでした。皆さん全国から集まってきております。
結果は1位ではありましたが、今回は順位はあまり重要ではありません。今回学ばせていただいたことを日常の焙煎に生かし、お客様へ還元できて初めて完結されます。また、今回のような記念すべき「第1回目のローストマスター リトリート」の場にいれたことを幸せに思います。
焙煎はスペシャルティコーヒーにとって、とても重要な一工程であることを改めて認識しました。
先日のブログにも書かせていただきましたが、今回のリトリートはSCAJ ローストマスター委員会の方たちがかなり長い期間をかけて議論され実現できたものです。また、焙煎機、生豆など多くのスポンサー企業の皆様のご理解、ご協力がありましたおかげでこのような機会に恵まれました。
また、開店オープン直前の繁忙な時期に場所のご提供をいただきました丸山珈琲様にはとても感謝しております。11月20日(予定)のオープンは私も楽しみにいたしております。
今回参加させていただき、焙煎技術による味、フレーバーの表現も大変勉強になりました。また、それだけにとどまらず全国のスペシャルティコーヒーロースターの皆様との交流をさせていただいたことも貴重な機会となりました。
また、来年も是非参加させていただきたいと思います。
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