再びカッピング! その2
さて、昨日の続き、今日はカッピング セッションその2です。現在ケニアのニュークロップ(新豆)が国内に入港してきておりますが、そのケニア2ロット、エルサルバドルC.OE.1位、エルサルバドル某商社契約農園、グアテマラ アンティグアのある農園、面白いところで、イエメン モカマタリをカッピングしました。
ケニヤは世界でも最もはっきりした味のキャラクターが味わえる可能性のある生産国の一つです。ケニヤの場合、生豆は国営のオークションボードを通して買い付けすることが原則なのですが、最近その原則が変化しつつあります。今後、品質の高いケニアほど買い付けが難しくなるかもしれません。
ケニヤは一般に酸が最も乗っているコーヒーの一つと申しても良いと思います。その分、複雑で甘さもあり、通常品でも高価な豆が多いのですが、味とのバランスを考えればリーズナブルと言えるでしょうか。品質の高いケニアでしたら、良質な酸を分かりやすく味わうには適しているコーヒーと思います。
エルサルバドルC.O.E.*1位は、エルサルバドルと言っても(エルサルバドルは、一般的にチョコ、ナッツ系のフレーバーに代表されます)フルーツ系の酸が感じらました。契約農園のもの、これもオレンジの酸がしっかり感じられます。強い味のキャラクターはないのですが、バランスに優れていました。
また、イエメン モカマタリはとても面白いカップでした。ナチュラル精製といって、果肉がついたままで乾燥させ、精製する方式なのですが(クリーンカップでないことが多い)、このモカマタリは何とかクリーンカップを維持してました。ワイニー、フルーティー(アフリカ、中南米のフルーティーとはニュアンスが違います)で、マウスフィールに厚みがあり、とても甘いコーヒーでした。スペシャルティーコーヒーの基準からしますと、点数的には厳しいかもしれませんが特徴のある興味深いコーヒーでした。
*C.O.E. = Cup Of Excellence 国際品評会、オークションの一つ http://www.cupofexcellence.org