もか!
どんなコーヒーがお好きですか?とお客様にお尋ねしますと、「モカ」を飲むをという方が結構いらっしゃいます。実はこのモカは日本人になじみの深いコーヒーなのですが、エチオピアとイエメンの二つのモカがありまして、この二つは全く異なります。いわゆる日本でいうところのモカフレーバーは発酵臭であることが多く、我々はディフェクト(欠点)として捉えることが多いのです。しかし、稀にクリーンカップかつワイニー、あるいはフルーティーなものもあり(「スーパーナチュラル」などということもあります。)その独特な味わいに愛好者がおります。
一方、品質の高いエチオピア 特にイルガチェフェのフリィウオッシュド精製に代表される花やレモン、ときにピーチのような香り、ブルゴーニュ/ピノノワールを彷彿させる繊細なマウスフィールなどはエチオピアの醍醐味です。私も大好きなコーヒーです。
さて、この魅力的なエチオピアですが、多くの報道機関でも取り上げられていおりますように残留農薬の問題で今年の入荷は非常に限られております。一部のお店で販売される、日本に輸入されたものは、検査をきちんと通っているもの(合格している)ですので、ご安心いただきたいと思います。残留農薬といいましても、本当の原因はまだ不明なのですが、栽培工程などで農薬使用量が多かったのではなく、麻袋や倉庫などでの汚染が原因ともいわれております。
そんなこともありまして、今回は当店ではエチオピアを扱わないことにしました。無理をして、品質の劣るものを扱うなら、ここは潔くあきらめようということであります。(今日本に入ってきているエチオピアが必ずしも品質が劣るという意味ではありませんので、誤解がありませんように。)
その代わり、イルガチェフェを彷彿させるフローラルフレーバーを持つ素晴らしいケニアを取り扱う予定です。これにつきましては、もうしばらくお時間いただきたいと存じます。