コーヒーって豆ですか?
コーヒーは果実の種子なんです。フルーツの種です。普通は一つの実に1対(2つ)の種子が入っています。コーヒーの果実のことをコーヒーチェリーなんていう呼び方をします。チェリーのように赤く熟するからだと思いますが、この熟度(チェリーの色)がかなり重要です。
熟度があがるほど、糖度が高くなるのは他の果実と同じですね。
完熟かつ熟度が揃っていることが重要なんですが、完全にそろえることはとても難しいし、大変手間のかかる作業です。なぜならコーヒーは一斉に開花することはまれで、バラバラに開花していくからです。(右側の写真はコーヒーの花です。一見、一斉に開花しているように見えますが、ところどころにまだ蕾みが見えます。)そして、摘み取りの際に完熟チェリーを摘むには熟練と手間という負担がピッカー(摘む人)にかかります。未成熟豆や過熟豆が混入しますと、カップを汚します。クリーンカップでなくなる訳です。また、味そのものにも影響を及ぼします。
私はまだ実際に産地を訪問したことがありません。プロフィールにも書かせていただきました通り、産地を訪れることは今の私にとってかなりプライオリティーの高い課題だと思っております。コーヒーの生産工程を実際に見ることだけでなく、生産者の窮状を知ることやスペシャルティーグレードのコーヒーがどのような工程を辿る必要があるのか、コスト構造はどうなっているのか。勉強はしてまいりましたが、やはり現地に行き、現地の人の声を直接聞くことのでは感じ方が全く違ってくるからです。
そこで現状できる範囲で、今までした勉強と関係者の方からご提供いただいた写真などで、皆さんにスペシャルティーコーヒーがスペシャルティーコーヒーとしてお客様の口に入るためにはどうすれば良いのか、何故スペシャルティーコーヒーになるのかを簡単にお話ししてきたいと思います。
「コーヒーって豆ですか ②」へ