カラビンカのカーボンバイク!
さて、昨日は朝一番で昔からおつきあいさせていただいております自転車屋さんへ行ってきました。
九十九サイクルスポーツ(フレーム名:カラビンカ)さんは、外観は普通の自転車屋さんなんですが、中身は競技用のレーシングサイクルを作り出す工房です。
昔の話で盛り上がってしまったのですが、視線の先にすごい自転車が。フルカーボンのトラックバイクです。こういう類いの自転車は個人の工房では難しいと思っていました。(日本ではブリヂストンサイクルさん1社のみアンカーブランドで作っています。)
私は以前、カーボンファイバなどいわゆる先端複合材といわれる素材を使った自動車部品に携いました経験がありまして、良い面もたくさんあるのですが、技術的に扱いが難しい面が多くありまして、一筋縄でいかないと思っていたからです。
勿論、完全なトラック競技用のレーシングカーボンバイクです。
リアエンドという、後輪を固定する部品などチタンの無垢材からの削りだしです。
一切の無駄がなく、3次元的に造形できるカーボンの特長を余すところなく発揮させたとても美しい自転車です。
オートクレーブに入れ、焼き固めます。
自転車なんですが、考え方、製作工程、設計手法など殆どF1の世界です。
こちらのカーボンバイクはヨーロッパの自転車ショーから、今はニューヨークの自転車ショーに行っているようです。
ここ数年来は海外からの受注も増え、世界中にカラビンカユーザーがいらっしゃるとのことでした。
そんなこともありまして、作り込みや3次元CADを使った精緻で合理的な設計手法、より厳しいEU規格の安全基準クリアなど様々なハードルを越えられて、もう少しで量産化されそうです。(量産とはいえない、数量しかできませんが)
コーヒーの営業に伺ったつもりが、すっかり自転車の話題で盛り上がってしまいました。
*カラビンカは、クロモリフレームも含めて、残念なのですが、現在一般の方からの受注は受けておられないようです。(競技者向けで手一杯のため)こちらのカーボンバイクも競技者専用です。
*以下の画像はkalavinkaのサイトよりお借りいたしました。
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