カッピング!
とある所から小包が届きました。写真通りに中身はゲイシャではありません。(パナマ エスメラルダ ゲイシャ種は以前に全てのオークションロットをカッピングしています。)http://www.magnolia-coffee.com/blog/2008/07/post-3f09-1.html
今回はある生産国のある限られた地域(村)の農協、ステーション(ミル)違いのカッピングです。同じ村でありましても、ステーションが違えばそこに運ばれてくるコーヒーチェリーも違い、ミル(精製所)の設備や考え方も違って品質に差が生まれます。ようするに、味に差が出るということですね。
今回のカッピングでも明確にその差が出ていました。かなり限られた地区での比較ですので(テロワールの条件は近い)、フレーバープロファイルなどは似た傾向があるのですが、今回の比較ではマウスフィールの感覚や酸の出方などに違いがみられました。
今回のような狭い地域に限定されたカッピングは、味覚感度と経験を「ミクロ的な差」の気づきという点でとても勉強になります。生産国、生産地域、農協、ミル、農園などスペシャルティーコーヒーはトレーサビリティーの観点からも、かなり高いレベルで追跡できますが大雑把な味の傾向を生産国、地域単位のみで決めつけるのではなく、もっとミクロの目で味覚評価をすることが大切なのだと思います。
それでこそ、スペシャルティーコーヒーの長所でもある、「味覚の多様性」に言及することができるのだと思いました。