ビールだってテロワール!? ②
さて、昨日の続きです。
ビールも少し外に目を向けますと、味の多様性を十二分に楽しむことができるものが存在することをお話しました。
どんな世界でも、人間の英知を結集した「ちゃんとしたもの」を知ろうとするか否かで極論すれば人生が変わるかもしれない!と申しあげても良いと思います。
「ビールってこんなもの」という(たとえ99%シェアを持つマーケティング的な勝利者だったとしても)「マジョリティが正しい」、「全て」という先入観を持った瞬間に真のものに近づくことは難しくなってきます。そういうことを教えていただきました。
マジョリティがいけないとか、必ずしもだめというのではありません。そのマジョリティを作ったのは誰なのか、どういう目的なのかということを想像しなければいけないと思います。
こちらのようなお店との出会いは本当に大きなものでした。
知るきっかけになりましたのは、ブライアン ハレル(Bryan Harrell)さんとの出会いです。ブライアン ハレルさんはアメリカ人ビールライターでもあり(ビール評論家故マイケルジャクソン氏の日本における懐刀)、外国人向けのサイトなどにも多数執筆をされておられます。
ハレルさんのホームパーティーに誘われて、お邪魔した際にお会いしたのがこちらのオーナーの青木さんとホールを任されていた宮崎さんでした。
日本酒ライターのジョン・ゴントナー(John Gauntner) さんともこちらでお会いしたのが最初です。ゴントナーさんのご活躍は日本酒ファンの方ならご存知の方も多いかもしれません。
お会いさせていただいた時には、日本酒ライター、評論家としては駆け出しでしたが、メキメキと頭角を表して階段を登られていきました。
拠点?にしていた都内某所の日本酒割烹居酒屋さんのカウンターでとなりに座った外国人お二人(ハレルさんとジョンさん)が「コレハ、ホンジョウゾウ デスネ」「コレハ ギンジョウ デスカ?」などと話をしていたものですから、??となったのが印象的でした。
この某拠点では、店主が選んだその年の出来映えが素晴らしかった旬の蔵、数百種類は飲ませていただきましたでしょうか。日本酒はワインよりある意味(味の安定度という点)難しく、最も繊細な醸造酒だと思うようになりました。こちらの拠点のお話は機会がありましたら、書かせていただこうと思います。
彼らは平均的な日本人よりも日本の文化を深く理解し、憧憬をもって、大切に接していたように思います。日本人であります、私たちも負けていられませんね。
*マイケルジャクソン公式ホームページ(なんとビールハンターと言われているそうです。)
写真はオーナーの青木さん、カウンターではお一人の方でも楽しむことができます。カスクのコンディショニングをしているセラーなど。(セラーの下にホップフィルターが見えます)