友里 征耶 氏との会食 ①
少し前のことになりますが、都内某所で食・レストランの覆面評論家の友里 征耶氏と二人で食事をいたしました。
以前、本ブログでも話題にさせていただきましたが、今回が友里 征耶 氏とは2回目の会食です。
普段はたまにメールでのやりとりをさせていただくくらいで、実際にお目にかかることはめったにありません。
初めてお会いしたときは友里さんがブログでとりあげたお店が一見客お断りだったために、ご好意でご同伴いただいた経緯がございます。私がおいしいと思っている同じカテゴリーのお店と比較してどうなのかという好奇心もありました。
かなり辛口な意見を言われる方でありますので、アンチの方もきっと多いのでしょう。以前私が取り上げさせていただいたときには、そのような方からの書き込みも私のブログにありました。
飲食店の方たちから、疎まれているのかなと思っていたのですが、しかし、実際に私が営業で回らせていただいているレストランのシェフや支配人の方たちとお話していますと、意外とファン?といいますか、友里さんのご意見に真剣に耳を傾けている方たちが多いということです。
支持されている方の主な理由は、
①ユーザーの本音が見える
②飲食業界のタブーとされてきたことに対しても、本音を語っている
ということのようです。
友里征耶さんの変わらないレストラン評論をする際のやり方は、
①自己負担で食事をする
②一般顧客として食事をする(匿名覆面調査)をベースにしてます。
これは、マーケティング調査会社などがやります「ミステリーショッパー」という手法に近いやり方で、匿名性を基本にして、調査結果の信憑性、正確性、客観性をより高める効果がある方法です。
あらかじめ、顧客情報などが店側に伝わってしまいますと(あるいはお客側に何かの先入観を与えると)、かならずそこにバイアスが生じて正しい結果(評価)に結びつきません。
普通は会社(お店)側がお金を調査会社に払い、顧客動向を知るのがこの手の調査ですが、友里さんは食事代の自己負担、覆面調査により、お客の立場でお店側を調査(評価)している感じでしょうか。
ただし、いわゆるサンプル数という観点からすれば、良くも悪くも友里さんお一人のお考えになりますので、いわゆる有意性(客観性を計る有効度合い)云々は差し引かなければならないでしょう。
もとより友里さんのやられていることはマーケティング調査ではありません。
あくまでも友里征耶という人間の考え方、フィルターを通した食、レストランに関する評価・評論活動です。
ですから、やはり重要なポイントは、読み手側の考え(友里氏の考えをどのように取るか)ということになるのではないでしょうか?
参考過去ログ:「友里氏とその後」
②へ続く
*写真は本文と関係ございません。(新玉ねぎの冷製クリーム、コンソメゼリーと海の幸を添えて:於 ミモレット)