秋刀魚!
今年は秋刀魚が豊漁だったようですね!
良いものは、もうそろそろ終わりに近づいているようです。
少し前になりますが、同級生のワイン屋と秋刀魚づくしでやらせていただきました。
*もんじゃ焼を食べたばっかりで、「飲んでばっかりだな!」と思われる方も大勢いらっしゃるかもしれませんが、ブログ更新日と実際に行った日は異なります。だいたい月1回ですね。(言い訳)
刺身も良かったですが、干物が最高です。特に光り物の干物はバカにできません。
こちらのお店ではないのですが、懇意にさせていただいているお店ではアジや秋刀魚、鯖など旬の光り物を干物をお願いして、わざわざ作っていただくことがあります。
一つ条件がありまして、「刺身で食べられるような新鮮で、脂ののった素材」を使って天日で干物にすることです。
太陽の力を借りて旨味が凝縮します。お刺身も素晴らしいですが、良くできた干物の魅力も○です。
普段着の干物も勿論素晴らしいのですが、こうすることで、少なくとも味に関しては、ハレの日のものとしても通用するものになります。
以前、鯖は魚の王様みたいなことを書かせていただきましたが、鯖の干物なんかもう。。。ジュル、ジュル。
お約束の海鮮丼にはコハダがたっぷり入っております。コハダというよりシンコに近かったです。今年はシンコの季節が遅いでしょうか。
本当は大将はこれらのタネを「握る」おつもりだったようですが、どんぶりにしてもらいました。
こういう小魚は手間がたっぷりかかるのですが、お店としてはその分の手間賃はあまり取れないですね。要するに、良心的でありませんと使いたくない魚の代表格です。
お寿司屋さんなどは、シンコが小さいとき、人差し指にちょんと身が乗る程度のときには、2枚、3枚ときには4枚つけで握るところもあるくらいですから、そうしますと仕込みの手間は細かい作業を2倍、3倍、4倍とやらなくてはなりません。
でも、1人前は1人前ですから。。
商売の理屈だけでは割り切れない、職人さんの心意気に感謝しなくてはならないと思います。
光り物は痛みやすく、鮮度が基本になくてはなりません。ここを外しますと、どんなに上手に加工してもおいしくは食べられないのです。
しかし、良い状態のものは「クサミ」の「ク」の字もありません。食べられないという方も是非一度お試しいただきたいと思います。
ワインはイタリアのサンジョベーゼ2種とドイツのリースリングでした。ドイツのリースリングはフランス アルザス地方のものなどと比較しますと甘みもそれなりにあったのですが、酸もしっかりしているのでウエルバランスでした。甘みが強いワインはキンキンに冷やすことでバランスが取れることがありますね。