立松 和平さんに合掌
作家の立松 和平さんが先日お亡くなりになりました。
先に申しあげておきたいと思いますが、私は立松さんとは直接の面識はほとんどありません。
しかし、以前のモータースポーツ関連の仕事をしていたときにチームが違ったりしたのですが、現場で一緒になったり、氏の話はよく先輩社員からよく耳にしました。
先輩社員はチーム監督などをしていたのですが、ラリーという自動車競技のナビゲーター(パッセンジャーシートで、事前のテスト走行で作ったペースノートにより、針路、路面状況、スピードなどをドライバーへ指示する)をやっていただいたことがあります。
ラリーという競技はドライバーの技量はもちろんなのですが、このナビゲーターとのコンビネーションが大変重要なのです。
その際も、その先輩社員から「○○ラリーのナビの席空いてんだけど、やる?」「やらせていただきます。私でよろしいのでしょうか。」と電話1本で受けていただいたり、その監督の名前に「哲」という文字が使われていたので皆は「哲ちゃん、哲ちゃん」と私も含めて呼ばせていただいていたのですが、立松さんは「哲っちゃんさんと呼ばせていただいてもよろしいでしょうか」と真面目に聞かれていたそうです。
ニュースステーションの立松さんの自然リポートは今でも印象に残っていますが、あの栃木訛りのぼくとつとした雰囲気そのままの方だったようです。
それらの体験はドキュメントとして「魂へのデッドヒート」(サファリラリー)、「地上の翼」(香港〜北京ラリー)という本にまとめられました。
ご冥福をお祈り申しあげます。