Top of topのスペシャルティコーヒーを決する国際審査会、Cup of Excellence®2016 Guatemalaに参加して ④
Cup of Excellenceも無事終わり、審査員のみんなでグアテマラでは著名な生産地でもありますアンティグアへ行ってきました。
約2ヶ月前にも訪れた地ですが、今回は買付はしません。お世話になりましたAnacafeのご招待です。
サン ラファエル ウリアスという農園です。
3年くらい前に、弊店でも一度扱わせていただいたことのある農園です。
アンティグアには伝統的な農園が多いですね。
そして、きれいに整備されている印象があります。
多くの農園では、敷地の境界を示す塀などはないのですが、一部にはワイナリーのように区切ってあるところが多くあります。
シェードツリーのもと、苗床を栽培しているところです。品質の良いコーヒーを作るためには、もちろん苗の質も重要なことは申し上げるまでもありません。
涼しく気温を一定に保ちやすい土間を利用したパーチメントを寝かせる倉庫。
実際にひんやりしていました。
生産設備のメンテナンスもとてもよくされており、クリーンでした。
スペシャルティコーヒーの味を形作るための大切な工程の一つですので、汚れていては品質の高いコーヒーを作ることは難しくなります。
農園に行きましたら、万国共通のピックアップトラックの荷台にのって、山を登りコーヒーノキを見に行きます。
生育のための環境を整える役割をする、シェードツリーが豊富な農園の様子が窺い知れると思います。
アンティグアの町が1500mくらいあり、そこから車で30分くらい登りましたので1700m前後ありますでしょうか。
写真では判り難いですが、生産国の日差しはとても強く、ここアンティグアも例外ではありません。
立っているだけで体力を消耗する感じです。
ということで、麓にあるゲストハウスに戻ってきました。
こちらで、コーヒーなどいただき休憩のあと、アンティグアの町へ移動します。
アンティグアは町自体が世界遺産に指定されています。
中米がまだ一つのユニオンだった時代に首都が置かれていた町です。
石畳など、スペイン統治時代の様式を色濃く残す町並みですね。
こちらは、世界文化遺産になっている修道院を改装したホテル サント ドミンゴ。
ホテルそのものが遺跡でもあり、見るだけでも価値があります。
アンティグアには他にも教会など、多数の世界文化遺産が存在しています。
その日のうちにグアテマラシティへ戻り、翌朝グアテマラシティ国際空港から、ヒューストン経由ポートランドへ立ち寄ります。
また、農園訪問とは別の日でしたが、カップ・オブ・エクセレンスの指定ドライミルの見学にも行きました。
ドライミルとは、脱穀所のことでドライパーチメントを脱穀し、生豆の最終選別、パッキングをするところです。
COEロットに関しては専用の建屋で、鍵のかかる扉の中で特別な管理をされていました。(写真は、COEのものではありません)
グアテマラシティではCafe Divino という、今グアテマラで一番熱いカフェにも行きました。
Cafe Divinoは、元グアテマラのナショナルバリスタチャンピオンのTecoが切り盛りするお店です。
Tecoとは、3年ぶりの再会でした。(前回のときは同じグアテマラシティにあるエルインヘルトカフェにいました。そのときの様子はこちらから。)
エスプレッソを飲ませてもらいましたが、さすがTecoのお店、正しくスペシャルティのエスプレッソでありました。
帰りのグアテマラの空港では出発まで少し時間がありましたので、ロンサカパというグアテマラ特産のラムを飲むことができました。
次回は、決して高級ではないけど、とても豊かな暮らし振りだったポートランドのことを少し書きたいと思います。