SCAA COFFEE TASTER’S FLAVOR WHEELが改定されました
THE SPECIALTY COFFEE CHRONICLEによりますと、SCAAが定めているCOFFEE TASTER’S FLAVOR WHEELがこのほど21年ぶりに改定されました。
COFFEE TASTER’S FLAVOR WHEELとは、スペシャルティコーヒーの評価をする際にフレーバーの分析、記述をするのですが、その目安となるおおおよその手本のようなものです。
今回のものはWCRとSCAAの共同研究により(コーヒープロフェッショナル、フレーバーの専門家による科学的アプローチ、官能評価の統計によりリニューアルされた)、作られたようです。
例えば二つのコーヒーが同じ86点の評価のコーヒーであっても、その内容は異なることがあるので(多くの場合、微妙な差異を含めれば異なることがほとんどでしょう)、その違いを定量的に評価するのに必要になるとも書かれています。
改定の内容ですが、第一印象としてはよりシンプルに、直感的に理解できるように体系化が進んだものになっているという感じがします。
また見た目のデザインも、最近のウェブデザインで取り入れられているいわゆるフラットデザインを参考にしているような感じがします。
以前、COUNTER CULTURE COFFEEが内容、デザインともにとてもユニークなCOFFEE FLAVOR WHEELを作りましたが、それともまた違うコンセプトによるもののようです。(こちらは、より幅広い一般食材にまでFLAVORの素材を求めているところがユニークです)
スペシャルティコーヒーのようにポジティブチェックを行う評価方法では、先の理由からもフレーバーの分析はとても重要だと思うのですが、人間の官能評価は経験によってのみ得られるので、評価する側の日々の努力が不可欠です。
CUP TASTERとして官能評価は、通常具体的な正しい勉強と経験の積み上げでしか精度を高めたり、客観性を高めることはできないので、綺麗なポスターを眺めたり、飾ったところで上達しないところが面倒なところですね。