新商品キュヴェ™/Cuvéeを発売いたします!②
昨日の続きです。
シングルオリジンのローストの異なるものをブレンドするのがキュヴェ™という商品であると申しあげました。
例えば、ブラジル○○農園の通常ローストと、少しローストを進めたものをブレンディングするという考え方です。
「なんだ!それじゃあ、ブレンドじゃないじゃないか。」というご指摘があるかと存じます。
仰る通りです。
従来のコーヒーのブレンドの考え方からいたしますと、キュヴェ™はブレンドではなく、いわゆるストレートに分類されるかもしれません。確かに、シングルオリジンであることに変わりはありません。
しかし、品質の高いコーヒーはロースティングポイント(トータルの焙煎時間/釜出しのタイミング)、ローストプロファイル(焙煎のプロセス/時間と温度上昇の関係、カロリー加減の経過など)の少しの違いによって、様々な味わいの表情を見せることが多くあります。
(これらのことは、日頃のカッピング、あるいは、ローストマスター・リトリート、ローストマスター・品質ワークショップなどの勉強会に参加させていただきますと、よく理解できます。)
開業当初より、素材の種類によっては、同一素材で通常ローストと少し深いもの、あるいは少し浅いものを販売していたのもそのためです。
ワインでいえば、○○というラベルの同じワインのバリック(樽)ごとに異なるワインをブレンディング(アッサンブラージュ)し、あるキュヴェを作り上げていくイメージでしょうか。(あくまで、味わいの集積のイメージです。)
あるいはモルト(スコッチ・ウィスキー)いえば、ある限定された作りをしているカスク(シングルカスク)ごとに微妙に異なる原酒をブレンドして、あるブランドのシングルモルトを作り上げる感じでしょうか。
日本酒でいうなら、カクテルでいうなら、、、食いしん坊、呑み助の喩えは色々と尽きませんがやめておきましょう、カクテルなどはまさにブレンディングの妙そのものですので面白いのですが、話が長くなりますので。
そして、これらをブレンディングするということは、常に約束される訳ではありませんが、場合によっては、上述の飲み物と同様に結果として面白さをもたらすと考えるに至りました。
まずは、基本的に、弊店の通常ローストをベースに、多少ローストを進めたものとのブレンディングになることが多いかと思います。
ですから、いわゆる深い焙煎の商品とまでは言えませんが、しばらくの間、キュヴェ™は結果として少しだけ、深い焙煎の味わいの方向になることが多いかと思います。
最終話、明日に続きます。