ジュディス・ゲイン女史講演会
昨日は臨時休業をいただきまして東京・品川までSCAJ主催の講演会を聞きに行ってまいりました。
ジュディス・ゲインさんの講演です。
内容:
「米国スペシャルティコーヒー業界の成功例、失敗例等の事例を検証しながら新しい動きを報告。」
ジュディス・ゲインさんはニューヨーク ウオールストリート(メリルリンチ)ご出身で、コーヒーを中心に、ココア、オレンジジュースなどの領域で世界的に著名なコンサルタントです。
参加されていた方は大手コーヒー会社、大手商社のコーヒー生豆部門、カフェの経営者から、マイクロロースターまで幅広く、様々な業態の方がおられたような感じです。
内容的には、スペシャルティコーヒーを中心としながら、ややマスマーケット寄りの論評が多かったように思いますが、先端のフォーキャスティングなどはやはり参考になりました。
30年以上にわたり、コーヒーマーケットをアナリストとして見てこられた氏の意見は参考にすべき点も多いと思いました。
SCAJの林会長の「アメリカのスペシャルティコーヒー業界で成功した会社の主要な要因は何か?」との問いに、
ジュディス・ゲイン女史はきっぱりと「品質、品質、品質!」と3回も繰り返しておらたのが印象的です。
日本流に申しあげますと、「一にも、二にも、三にも品質です!」といったところでしょうか。
コーヒーの品質と一口に申しましても分かりにくいですが、結果としての「おいしさ」ですね。あるいは、感動的な味わいがあるかどうか。
スペシャルティを名乗る以上、品質にフォーカスすることは半ば当然といえると思いますが、市場が成熟していくにつれ、その中でも色々なものが出回ってきているというのが最近の印象です。
スペシャルティコーヒー・ロースターとして、この品質という「ベースになければならないこと」「至極当然で、かつシンプルなこと」でさえ、一筋縄ではいかなくなってきております。
勿論、品質の素晴らしい素材に出会えたとしても、最終的には、お客様とのインターフェイスの問題もございます。
課題は山積しております。