カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence®)ブルンジ2014 コーヒー豆国際審査会から戻りました ①
19日にスペシャルティコーヒーの国際審査会 Cup of Excellence®(カップ・オブ・エクセレンス/COE)の出張より帰国いたしました。
今回の審査会はアフリカのブルンジ(ブルンディ)で行われました。
カップ・オブ・エクセレンスの大まかな流れは、
国内審査(通常数百ロットの出展ロットより、生産国の国内審査員により選抜)⇒国際審査(国際審査員により、2ラウンドのダブルチェック、さらにTOP10審査を受けて順位付けを確定)⇒サンプル配布、カッピング⇒世界同時開催のオークションボードにより、落札⇒お客様のもとへ という感じです。
国際審査を経たのち、85点以上のスコアを獲得し、最終的にカップ・オブ・エクセレンスの称号を得られるコーヒーは、数百ロットのうちだいたい15〜30ロットくらいになります。(生産国によって異なる)
かなり厳しいですね。
でも、各生産国におけるスペシャルティコーヒーのトップオブトップを決する審査会ですので、厳しいのは仕方ありません。
運営方法(審査基準、審査方法などの厳格なルールや完璧な公平性の維持)や審査員の能力、経験(カッピング)が問われるのは申しあげるまでもありません。
今回はこの中の国際審査会へ参加させていただきました。いわば、スペシャルティコーヒー豆のコンクールの決勝戦のようなものですね。
ブルンジはアフリカ諸国の中でも小国で、ルワンダのすぐ南に位置しています。ルワンダと同じく民族間の内戦も経験しておりますが、現在は平静が保たれています。
ブルンジの首都はブジュンブラ。日本からブルンジまでの経路は少々手間がかかります。
今回私がとりましたルートは、まずトルコのイスタンブール、そしてケニア ナイロビを経由しまして、目的地ブジュンブラ国際空港に降り立ちました。(ブジュンブラは標高があるため、湿度、気温ともにそこそこありますが、弊店がある群馬県太田市の方も決して負けていません。他に中東を経由するルートがあります。)
ブルンジは日本に大使館を置いていないので、現地空港にてビザの取得となります。
COE(カップ・オブ・エクセレンス)のコーディネーターが出迎えに来てくれてまして、ホテルまで送っていただけるとのこと。しかーし、ここで問題が発生。日本人審査員3人の荷物がいつまでたっても出て来ません。
むなしく閉まるターンテーブルのゲート。
困っているのを見かねたのか、空港職員が航空会社の事務所まで連れていってくれました。
なんだか要領を得ない航空会社の職員にスーツケースの種類や色など色々聞かれて書類を作ってもらいました。
「明日には届くだろう」と、何の根拠もない希望的観測を申し渡され、そのままホテルへ。案の定次の日になっても、何の連絡もありません。
現地コーディネーターのAugastinさんに空港まで再度連れて行っていただき、交渉、日本の旅行会社にも動いていただきまして、二人分は3日後に、一人分は旅の工程半分を過ぎたさらに3日後の到着から6日後になってようやく届きました。
話を総合しますと乗り継ぎ地のケニヤまで荷物がきておらず、イスタンブールに置き去りになっていたようです。
帰りはともかく、行きの便で荷物ロストはご勘弁いただきたいものです。
色々記憶には残りそうな旅になる気配がしますね。
ホテルはタンガニーカ湖という周長1600kmもある巨大な淡水湖のほとりにありました。この湖は、コンゴ、タンザニア、ザンビアに接し、みた感じは海にしか見えません。
赤い太陽が水平線に沈むタンガニーカ湖。
湖畔にあるホテルのレストランで食事をしながら、あとからこられた日本人ジャッジとも無事合流し、明日からの審査会に備えます。
COEの審査は私は初めてなので(オブザーバーとして参加)、先輩ジャッジに詳細を確認したり、ブルンジコーヒーについての特徴、スペシャルティコーヒーの最近の話などをして過ごしました。
以下の写真の付け合わせはバナナです。
日本では甘いバナナしかありませんが、ブルンジでは熟す前の青いバナナを煮たり、蒸したりして食べます。
全く甘くありません。ホクホクしていてバナナというより、ジャガイモに近い味、食感です。塩味が似合います。
肉の方はビーフでして、グリーンペッパーソースというのを頼みました。
日本のように成形肉や脂注入肉などないところなので(多分)かえって安心とも言えます。
アフリカ到着1回目の食事、どういった料理が出てくるか少し心配でしたが、こちらの料理は日本人にも違和感はなく、なかなか美味でありました。