新規オープンのカフェ!
邑楽郡 大泉町 カフェ ひびきや オープン ①へ
邑楽郡 大泉町 カフェ ひびきや オープン ②へ
時折、「カフェを開業したい」という希望を持っておられる方からご相談を受けることがございます。
弊店の場合は30歳前後の比較的若い方からの相談が多いです。
私が創業したのは40歳を過ぎておりまして、「もう、あとせめて5、6年早くやっていればなあ」と思うこともしばしばなんですが、30歳過ぎくらいは、創業に適した年齢と言えるかもしれません。
これからご紹介させていただくお店は、そのくらいの年齢の女性がオーナーのお店です。(場所は、地元に近いところです。)
現在は、プレオープン期間中でして、来週10月17日(月)にグランドオープンになります。
普段から、弊店のコーヒーをお飲みいただいているのですが、あるとき
「実は、カフェをやりたいんです」と相談を受けました。
私は、色々な理由から、昔ながらの喫茶メインのカフェのビジネスモデルは懐疑的に考えているところがございまして、(かと言って、コーヒービーンズ専門店が簡単とは、さらに思いません。)いつものように自分のことは見えないように、高めの棚に上げて、色々と厳しい質問やら意見を申しあげました。
(カフェに魅力がないとか、きらいという訳では全くありません。むしろ、お客として伺う分には大好きですし、いつかは自分でもチャレンジしてみたいと思います。)
この時点で面倒に思ったり、時間やお金がかかっても必要で大切な準備から逃げてしまったり?してしまうことが残念なのですが現実には非常に多いのです。
立派でかっこいい箱とマシンだけがあればいいというものでもないんですね。(諸先輩方から、私自身も同じようなことを諭された訳ですね。。)
が、彼女はちょっと違っていました。
必要な準備を着々と進められ、ご自身に許される範囲の中でコツコツと積み上げていきました。
コーヒー、他の飲み物の勉強や専門の料理、建物の改装など具体的に目視できる積み上げという意味もありますが、そういった直接的なものではない、一見カフェと直接的には関連のなさそうで、実は重要なことがあると思うのですが、そこをきちんとやられたという感じですね。
私は、むしろこちらの方が重要と思っています。
スタート当初から、色々なコンテンツがあるお店は少ないと思うのですが、その辺が豊富なことに可能性を感じております。あとは継続できるかだと思います。
迷ったときには、一本筋の通った太い幹の「コンセプト」に立ち返り、修正をする。場合によっては、細心の注意を払いながら、大胆に進化のための変態を繰り返して行く。
「コンセプト」がなければ、何一つとして始まらないはずのに、「ない」ままに始めてしまう方が多いと感じています。
野太いコンセプトがなければ、基本的に修正をすることすらできないですね。
今までの人生経験も含めて、カフェ開業までの具体的な準備期間に、面倒くさがらず、時間とお金を将来にわたって活きる部分へ集中して投資されたことが大きいと思います。
これを「センス」などと一言で申しあげるのは、簡単なのですが、本当に難しい部分ですね。
こちらがいくら一生懸命でも、本人がどのように感じ、本気になるかは、人それぞれであります。
ご理解していただけず、悔しい思いをすることが殆どでありますね。とても残念なんですが、それが現実です。
少し前に弊店のコーヒーセミナーもご家族、ご友人の方々とともに参加していただいておりまして、あえて必要ないかとも思ったのですが、現地にてオープン前に簡単に準備セミナーのようなものをやらせていただきました。
お店は築約70年の長屋アパート(平屋)を改装されました。
その改装は電気、水道などの専門工事を除き、ほとんどご本人、お父様、お母様、ご兄弟、ご友人たちでやられました。
彼女もときには梁に登り、屋根を塗装したり、真っ黒になって作業したようです。
何と言っても大活躍だったのは、お父さんですね。丁度、カフェの改装スタートのタイミングでご退職され、玄人なみの大工仕事で、古いアパートを素敵なカフェに変身させた一番の功労者なのかもしれません。
そんな感じで進められたので、準備、改装期間は1年半くらいかかったでしょうか。(通常の賃貸テナントでは絶対にこんなにかけることはできませんね。)
外観からは想像できない、とても素敵な感じに仕上がりました。
プロの仕事ではないですし、コストをたっぷりかけた豪華仕様ではありません。
細かいところは色々あるかもしれませんが、なかなかだと思います。
正式にオープンされましたら、また書かせていただきたいと思います。