コーヒー豆 素材調達の旅 グアテマラ編 ②
グアテマラの初日午前中のエクスポーターでのカッピングを終え、ウエウエテナンゴへの移動の途中にドライミルに立寄りました。
ドライミルとは、コーヒーパーチメント(生豆の外側に固い外殻皮がついている状態)の状態から脱穀し、コーヒー生豆に加工、袋詰めをするところです。
と言ってしまうと、とても簡単なのですが、コーヒー豆の生産工程の最終段階に位置し、大きな設備投資を伴う重要な工程です。単純に脱穀するだけではなく、多様な手段を使い、選別作業を行います。
写真のように大きな倉庫にパーチメントの入った袋が山積みされています。
品質を安定させるために、まずはこの状態のまま一定期間寝かせます。
どうやって積み上げるかといいますと、次の写真のようにリフトで頂上にあげて、人力(人が上にいます)で積み上げていきます。
その後、脱穀し(コーヒーパーチメント → コーヒー生豆)、生豆にした後、様々な選別工程が待っています。
例えば、振動による比重選別や光学式の選別、カメラ(画像)を使用した選別など、様々な手法により、選り分けられていきます。
やはり高度な選別設備は日本製でした。
でも、最終的には人の目で分けられます。
作業者のみなさんはマスクをしてますが、すごく埃っぽい環境です。
農園で選別を繰り返しているはずですが、その下流にありますドライミルでもこのように様々な手段を使ってコーヒー豆の選別を繰り返します。
選り分けられたあとの写真ですね。
欠点豆(右側手前)がはじかれている様子が分かります。
で、最終的に麻袋(グレインプロバッグ含む)やバキュームバッグなどにつめられて、コンテナに積まれて港へ移動するということになります。
スペシャルティコーヒーの場合多くは、グレインプロバッグやバキュームバッグを使っての輸送が増えてきております。
どういったパッキング仕様にするかは、何を目的にするのかというのが重要なところであります。
いたずらにコストをかけることは意味のないことです。
以前もブログに書いたことがありますが、グレインプロやバキュームを使ったから良いのではなく(おいしいものに変化する訳ではありません)、そうするのに意味のある素材を選んだうえでパッキングの仕様をどういったものにするかリクエストしなければなりません。
この後、コンテナに積まれ、船による海上輸送、検疫、通関の後、倉庫で低温保管され、適宜私たちのようなロースターに運ばれてきます。
コーヒー豆の長い旅のごく一小節なのですが、多くのノウハウ、人と設備など投資が必要なプロセスの一つです。
次回は、ウエウエテナンゴというグアテマラでも険しく、しかし一等のコーヒー名産地に移動します。
Related Products
-
BODUM® フレンチプレスBODUM® COLOMBIA French Press(Coffee Maker)
From: ¥11,000ステンレス製 フレンチプレス 1.0L, 0.5L, 0.35L の3種類ございます。
スペシャルティコーヒーをより簡単に、安定して、おいしく抽出するために。
0.35 (350cc/1-2CUP) 11,000(税込)0.5L (500cc/2-3CUP) 12,100(税込)1.0L (1000cc/6-8CUP) 13,200(税込)