ハンディエスプレッソマシン TWIST !
TWISTといいますハンディエスプレッソマシンのお話です。
最近、あちこちでブログなどで紹介されるようになってきましたね。
日本では、SCAJ2010でお披露目になりました。
弊店でもすぐにテストをいたしまして、その結果次第で取り扱いをさせていただきたいと考えていたのです。
実はテストそのものは、SCAJの直後ですから、確か10月初旬にほぼ終えていました。
ブログでのご紹介が遅くなり恐れ入ります。
検証の結果は、「これはなかなか面白い!」ということでした。
何百万円もします業務用マシンと全く同じではありませんが、「かなり似た雰囲気のエスプレッソが作れる」感じです。価格差からしますと、にわかには信じられませんよね。
もしも業務用に近い味がご家庭でも作れる可能性があるとなりますと、これはある意味革命的でさえあります。
もともと、構造そのものがユニークで業務用エスプレッソマシンの抽出の流儀に則ったものであるところから、「かなり良いエスプレッソがつくれるのではないか」と予想していたのです。
どういったところが則っているかと申しますと、①抽出圧力約9気圧を抽出プロセスの間安定して(20秒前後)キープできる②フィルターバスケット(コーヒーの粉を詰めるところ)の構造が業務用マシンと同じであり、タンピングをすることによってコーヒーパックを形成する の2点です。
上記を守って適正に抽出されるエスプレッソは、やはり決められた30cc前後です。
要するに今までのハンディタイプのものや、電磁ポンプを使用したものとはひと味、ふた味違うのではないかと思ったのです。
9気圧の抽出圧力は内蔵された炭酸ガスのミニボンベ(ボンベ1本で約4ショット)が担当します。このミニボンベに加圧されている炭酸ガスがマシンのボウル(お湯の入っている場所)の上部からお湯の液面を加圧することにより抽出される構造です。
炭酸ガスはお湯の液面を押し下げるように加圧することが目的なので、お湯にとけ込むことは殆どないと思われます。(混ざったところで、清涼飲料によく使われる炭酸なので無害ですが)
擬似的にクレマを強調、演出するようなギミック、デバイスもありません。
しっかりとアロマオイルとエスプレッソとが乳化した厚いクレマができます。
考え方が本物指向ですね。
業務用マシンが担当しているボイラー(お湯)はセルフ(やかんなど)でTWISTの中へ注ぎます。
フィルターバスケットは業務用と同じ金属に小さな穴がたくさんあいているものを使用します。金属フィルタを使いますので、当然コーヒー豆の品質が問われることになりますね。
どんなに優秀な、あるいは高価なマシンをお使いになっても、大本の材料の品質が劣っていれば、残念な結果になってしまうことは、どんな抽出方法(コーヒーのいれかた)でも同じことです。
タンピング(パウダー状に挽いたコーヒーをフィルターバスケットの中に入れ、押し固めます)が必要でありまして、以上からも良いエスプレッソが抽出できるけれども、グラインダーやタンピングの加減などちょっとしたコツも必要なようです。
そこで、こちらのTWISTを弊店にてお買い上げいただきました方には、使用方法やちょっとしたコツなどの無償のミニセミナー(30〜40分程度)をさせていただきます。
タンピングやグラインディングを間違えますと、シャバシャバになってしまったりしますので注意が必要です。コーヒー豆の品質はかなり問われると思います。
勿論、パウダー状に細かく挽く必要がございますので、グラインダーの性能もそれなりのものを選ばれた方が良さそうです。
構造的に、抽出のプロセスが本格的なので当然といえば当然であります。
デジカメに例えますと、コンパクトデジカメというよりは、少々高級なマイクロフォサーズ機などのニュアンスが近いでしょうか。(単純な画素数ではなく、フィルムにあたる素子の大きさが異なるため、解像度など比較できないですね。)
本当にテストしたのか!?(笑)とお疑いの方に写真をどうぞ。
ご覧下さい。業務用マシン+ネイキッドフィルターのような抽出風景です。
ダブルの抽出口を使いますと、こんな感じです。トロッとしてますね。
しかし、(挽き目やタンピングが甘かったりしますと)ちょっと間違えますとこうなっちゃいます。こういったシャバシャバの液体では、もはやエスプレッソとは言えません。ですので、簡単な使い方セミナーを受けていただいた方がよいと思います。
グラインダーによりましても限界があります。
グラインダーはあれこれテストして、こちらを選びました。価格の割にはパフォーマンスが高いです。本当はマッザーミニあたりをおすすめしたいところなんですが、やっぱりそれは難しいですね。
先にも書かせていただきました通り、TWISTはグラインダーの選択が重要になってきます。