スペシャルティコーヒーの生産国へ ④ エルサルバドル編
さて、エルサルバドルの最終日もドライミルでのカッピングから始まりました。
まずはゲストハウスにて、モーニングコーヒーをいただきました。
そして、パティオなど生産処理プロセスを見せていただきます。
コンクリートパティオの上では天日のもとで、攪拌作業が行われていました。
私も真似してみましたが、まだ半乾きでパーチメントが重く、うまくいきません。
きれいな山が崩れてしまい、グズグズですね。
こちらで働く百戦錬磨の女性に笑われてしまいました。
パティオでの乾燥だけではなく、アフリカンベッドでの乾燥も行われていました。
読んで字のごとく、アフリカで広まった合理的な乾燥方法ですが、中米でも広がりを見せています。
特にマイクロロットのように小さいロットには、より向いている方法だと思います。
プロがやりますと、こんな風にきれいに整然と山状になります。
満遍なく攪拌されて、乾燥がきちんと一定に進むわけですね。
そしてカッピングです。
弊店で扱わせていただいたことのある農園のサンプルもいくつかございまして、素性を知ったうえでのロットの異なるものをカッピングさせていただくことはとても興味深いものがありました。
そして農園へ。
ミルの社長より色々説明を受けました。
こちらのは、中米でスペシャルティのナチュラル(果肉、果皮をつけたまま乾燥させる)生産処理の方法に最も早くチャレンジした農園です。
濃い緑の葉のもとで、赤く色づくコーヒーチェリー。
健康なコーヒーの木の証拠です。
やはりこんな斜面にコーヒーノキは植えられています。
機械を入れることは原則できません。
小さいコーヒーの花が咲いていました。
ジャスミンのような、香水のような良い香りがします。
雄大なエルサルバドルの自然を見ながらのランチタイムを楽しませていただきました。
メニューは、やはり肉!ですね。
こんな感じのところで食べました。
昨年行きましたグアテマラでもよく見ましたきれいな花です。
中南米では一般的なのかもしれませんが、名前はわかりません。
初めてのエルサルバドルでしたが、バランスのとれた味わいが示すように、農園で働く方たちの情熱や病害虫との戦いなくしては、品質を高めることは全く不可能であることがよく理解できました。
さらに継続して品質を求めていくにはまた違った取り組みが必要なこともわかりました。
日本においてもやらなければいけないことは、まだまだたくさんありそうです。
今回は、防弾ガラス仕様の車で移動しました。何事もなければ、それまでなのですが、やはり治安は日本と比較はできません。3、4センチくらいの厚さのガラスです。
それでは次回からは、さらにディープな国、ホンジュラスへ向かいます。