カップ・オブ・エクセレンス(Cup of Excellence®)ブルンジ2014 コーヒー豆国際審査会から戻りました ③
キャリブレーション(味覚評価基準の擦り合わせ)も終わり、いよいよ本番 Round 1が始まります。
朝食を食べ、隣にある審査会場に向かいます。
朝食はシンプルなのですが、ブルンジはフランス領だったことからか、パンがとても美味しかったです。フルーツが豊富でおいしいのは、熱帯国の常ですね。
朝食後にフロントに集合、ホテルの隣にある審査会場へ徒歩で移動します。
審査会場では、現地スタッフの皆さんが万全の体制でサポートしてくれます。
ナショナルジャッジ(国内審査員)の方がかねていただいているようで、審査のメソッドを心得ている方々なので非常に心強い味方ですね。
審査の方法そのものは、COEのカッピングフォームを使用します。(Clean cup, Sweet, Acidity, Mouthfeel, Flavor, After Taste, Balance, Overallの各項目8点満点 8×8=64 +基礎点36点 合計100点満点)
これらの評価は客観評価でなくてはなりません。主観的な評価が許されるのはOverallのみになります。(個人の好き嫌い、嗜好での評価ではない。ここが少し難しく、多少の訓練、経験が必要な部分です。)
審査方法、基準は以上の通り、ことさらCOEだからといって特別な方法をとる訳ではありません。
ただ、ここに来ている方はスペシャルティコーヒーの世界ではトップクラスの方々ばかりですので、物差しの基準のレベルは当然にかなり高い感じです。
コーヒー生産国、コーヒー消費国共通のフォーマットで行うことに意味がある訳ですから、当然といえば当然ですが、日本で普段行っている(SCAJが啓蒙している)カッピングが国際標準としてきちんと通用するということでもあります。
1ROUNDあたり5、6セッションをこなし、のべ100カップ(ロット)以上をカッピング、審査いたしました。
疲れますが、トップのコーヒーの審査ですので、どんな素晴らしいコーヒーと出会えるのかワクワクしながらのカッピングになります。
日本人ジャッジはまじめなので、いつも各セッションの一番最後まで残り十分に冷めた段階でのカップの評価を行っていました。
皆で示し合わせた訳ではないのですが、自然とそうなってしまうのです。
個人的にはラスト15分で細部の評価に変化があることが多いので、冷めた段階でのカッピングは重要であると思っています。
ROUND1、ROUND2を1日づつ二日間かけて行い、さらに上位のTOP10を最終日にもう一回行います。
ROUND2が終わりました時点で審査員の平均点が85点を超えたコーヒーにCup of Excellence®の称号が与えられます。
次回は、審査会中に行きました現地のカフェや農園などをご紹介します。
ちなみに、ブルンジの場所は以下の通りです。縮尺で自由に地図を拡大縮小できますので、どこにあるか是非確認ご覧になってみてください。
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