カップオブエクセレンス国際審査会に参加して③
カリブレーションから5日間かけて行われてきた審査も大詰め、いよいよ最終日となりました。
今日は、TOP10の審査になります。昨日に行ったROUND2の審査で上位10ロットについて、再度審査を行い、TOP10の順位を決めます。
最終セッションになりました。静かだったセッションも、だんだんギャラリーが増えてきました。
TOP10最終審査が終わり、主催者ACEの理事のWILL YOUNG氏より、労いの言葉をかけられる国内審査員、BSCAスタッフの皆さん。ハードな国際審査会は、彼らなしでは考えられません。大変お疲れさまでした。
そして、夕方より感動の表彰式です。私たち審査員もまだ、どの農園が何位に入賞したのかは分かっていません。サンプルNo.で審査していますので、セッションの時でも、90点以上の農園がいくつくらいになりそうだくらいしか分からないのです。
審査会場のホテル近くの表彰式の会場にはみるみるうちに人が溢れ、立ち見の人もいる状態に。
今回は22農園がカップ・オブ・エクセレンスの称号を得ることになりました。
22位入賞農園から、農園主がお一人づつ壇上に呼ばれ表彰状を受け取ります。
そして、チャンピオンの栄冠はサンジュダス タデウ農園に輝きました!
BSCA(ブラジルスペシャルティコーヒー協会)会長のシルビオ レイテ氏と抱き合う農園主のアントニオさん。
農園のこれまでのストーリーをアナウンスする司会のBSCA専務理事も思わず涙声に。
1位になりましたタデウ農園は、弊店でもこれまで何度か扱わせていただいている農園です。しかも、今回審査会終了後に訪問する予定になっています。これから2日後には、農園で再会します。
そして、2位は道を挟んでお隣の農園、オーロベルデでした!
広大なブラジルにあって、完全なブラインド審査で多くの国際審査員で審査した結果が隣接した農園が1、2フィニッシュ。偶然とは言え、まるでワインのようなテロワール、マイクロクライメイトによる結果となりました。
まさに、トップオブトップのスペシャルティコーヒーならではの結果とも言えるでしょう。
もちろん、恵まれたテロワールだけで、「キセキのコーヒー」が生まれる訳ではありません。この素晴らしい2農園につきましては、後日、農園を回った様子をブログにアップさせていただきます。
そして、私も僭越ながら壇上に。何か表彰された訳ではありません。COE国際審査員の認定証の授与式です。審査員も一人づつ壇上に呼ばれました。
COEのレギュレーションは人間の官能評価がベースになっていますので、審査員の評価能力もとても重要視されています。まだまだ勉強、経験し続けなければなりません。
この唯一無二の瞬間にいることができて、本当に幸せでした。
興奮冷めやらぬままフェアウェルパーティへ。
ロックバンドの演奏も加わり、ブラジルの熱い夜は暮れていきました。
二度目のCOEですが、コーヒーが素晴らしいのはもちろんのこと、COEに審査員の方たちをはじめ、携わっている皆さん全てが素晴らしい。素晴らしい人との出会い、支えていただいている皆さんに感謝申しあげます。
ありがとうございました。
*今回のCup of Excellence Brazil 2015 Pulped Naturalsのリザルトは、主催者ACEのこちらのページでご覧いただけます。この結果をもとに、12月1日にオークションが開催されます。
スペシャルティコーヒーの生産者を訪ねてブラジル編① へ続きます。