コンセプト
◆ 概要/コーヒー豆売専門店です
豆販売専門店ですので、カフェ(喫茶)スペースはございません。
(金、土、日の週末は、テイクアウトのbrew barを営業させていただいており、快適な庇の下の空間でコーヒーをお楽しみいただけます。)
当店はスペシャルティコーヒーを専門に扱うロースター(自社で生産者を訪問、あるいはサンプルを入手し、自らテストサンプルをカッピング、選定した生豆を仕入れ、そして焙煎し、お客様へご提供する店舗)です。
営業の根幹は、スペシャルティコーヒー豆販売専門店であり、開業、コーヒーにまるわるさまざまなご相談を受けるコンサルタントです。
専門店ではありますが、いわゆるマニアの方に対して営業しているお店ではありません。
常に最新の専門知識、技術の習得を心がけておりますが、むしろ、まだスペシャルティコーヒーを知らない方、コーヒーがあまり好きではない方のためにも弊店のようなお店の果たす役割はあると思っています。
以上が基本コンセプトです。ご家庭でお楽しみいただくための、あるいは業務用のために「感動的な味わいのスペシャルティコーヒーをより簡単に、楽しく、よりリーズナブルにご提供させていただくこと。」です。
スペシャルティコーヒーには豊かに暮らすヒントが隠されています。そのヒントをお伝えできたらと思っています。
◆ 背景
スペシャルティコーヒーの詳細につきましてはカテゴリー中の「スペシャルティコーヒーとは」をご覧いただきたいのですが、そもそもスペシャルティコーヒーという概念が日本で広まり、スペシャルティコーヒーの生豆が流通しはじめたのがおおむね2000年以降くらいからとされています。
つまり、意外と思われるかもしれませんが、実はまだ最近になってあらわれた「新しい飲み物」ということになります。
スペシャルティコーヒーという言葉は1978年フランスの国際会議でアメリカのエルナ クヌッセン女史が使ったのが最初といわれております。「特別な気象、地理的条件がユニークな風味(フレーバー/Taste + Aroma )を有するコーヒーを生む」と提唱されました。
その後1997年〜2000年にかけてITC国連グルメコーヒープロジェクトを経て、現在でも各生産国で開催されているカップ オブ エクセレンス( C.O.E. )などに代表されるスペシャルティコーヒーの国際品評会、オークションへとつながっています。
今はさらに一歩踏み込んで、生産国の方たちを消費国側がどのようにサポートすれば継続的にスペシャルティコーヒーを作っていただけるかの模索、取組みに入ってきています。(一部、The history of coffee/ Mark Pendergrast著, SCAJ コーヒーマイスターテキストより抜粋)
◆ 詳細
横道にそれましたが、そのような新しい飲み物であるスペシャルティコーヒーをカテゴライズされた、もはや一般的なコーヒーとは異なる飲み物として、この先もずっと楽しんでいただきたいというのが私の願いです。すばらしい、感動的な飲み物だと思うからこそ、一過的な流行でなく、長く楽しんでいただきたい。
そのためにはシンプルでわかりやすいというのが大切だと思っています。お店のデザインそのものも、新しい飲み物であることを表現したくて、今までのいわゆる喫茶店とは全く違った発想から作りました。
コーヒーの味に関する考え方は上述の産地の違いによる味の多様性や、生産処理による味覚の違いをワインのように楽しんでいただきたいと思います。そのため、基本的に焙煎は極端に深くしません。深煎りもありますが、深く焙煎するメリットがあるかどうかよく見極めてするようにしております。
極端な深煎りはスペシャルティコーヒーの持つ様々な、繊細なフレーバーが煙の香りにマスクされてしまいます。焦げ臭、スモーク臭は、それ自体がとても強いものなのです。
もとより、焙煎度云々よりも皆様にすばらしいと感じていただけるローストを目指しております。単に深い、浅いといった焙煎度そのものよりも、お客様にどう感じていただけるか、そこに焦点をしぼっています。
そんなことから、コーヒーの抽出はより軽やかな味わいで、簡便なフレンチプレスをオススメしております。(詳細につきましてはカテゴリー「プレス抽出をおすすめする理由」をご参照ください)カップから立ち上る様々な香り(例えば、柑橘系、南国系のフルーツであったり、チョコやナッツなど)、味をご家庭で、お気軽にお楽しみいただけたらと思います。
きっと豊かな時間をお過ごしいただけると思います。